11月 15, 2009 師匠、映画のこと、聞かせてよ3 師匠、映画のこと、 聞かせてよ3 タイトルについてだけど、最近は副題があるものが多いよね。『ALWAYS 三丁目の夕日』はいい例かな? どんな映画なのかの手がかりを多くする、っていうことなんだよね。 早わかり? そう。映画が映画として特別な存在ではなくなって、娯楽の一つになったとき、私はこんなにオモシロイですってことをアピールする必要が出てきたんだとおもうんだ。それもわかりやすく。 それは映画の上映先にも関係してる? うん、単館上映の映画だとやらないかもしれない。 やっぱりシネコンにかかるとなると・・・ シネコンはお客さんが見たい映画を決めないで来場するって場合が多いからね。 シネコンはコンビニと考え方が似てる? ある意味、近いかもしれない。例えば、人気がない映画はどんどんレイトショーに下がっていったりするのは、棚の隅に追いやられる感じに似てるかもね。 となると、タイトルの役割は重大だね。 もちろんタイトルだけでお客さんが入るわけじゃないけど、でも前宣伝のときにはそこの役割は大きいね。 ということは、ポスターのビジュアルはタイトルとの関係が複雑に絡み合ってるわけね。 うん。絡み合ってるねー。やっぱり伝達のスピードを今の時代は上げなきゃならないじゃない。 タイトルで手がかりをあたえて、ビジュアルで興味のトビラの前にエサを置くみたいな? そううまくいけば いいけどね(笑) あんちゃんとは映画の仕事もいろいろとやらせてもらったけど『ベクシル 2007日本鎖国』の時は副題が先に決まったみたいなところがあったね。 やっぱり原題は最も内容を表しているとおもう。だけど宣伝となるといくつかの制限の中で内容を伝えて、映画館に来てもらわなきゃならない。そうするとタイトルに別のベクトルを加える必要が出てくる場合もあるからね。 『ベクシル』をカタカナにするか横文字にするかでかなり時間をかけて検証もしたっけね。 V E X I L L ... 2 comments
11月 11, 2009 師匠、映画宣伝のこと、聞かせてよ2 さて『リング』の話だけど、どんなところから考えはじめたの? まず映画との距離の取り方がわからなかった。 距離の取り方って、もう少し具体的に言うと? 自分のなかに手がかりがあるかないか、かな。なかった?怖いの嫌いだもん。 えー!! そうなの!? そうだよ〜。特に日本の怖いのって怖いじゃん(笑) 怖いね〜。あれ、なんでだろうね? やっぱり怪談がある国だからね。 ハッキリは分けられないけど、怖い映画って2種類あるような気が。。。 どんな? 1つはビックリするって言うコワさ。『ジェイソン』なんて、そっち系だよね。 いきなり出てきて脅かすみたいな(笑)。 今度はこっちから出てきましたみたいな(笑)。 まだ生きてるぜみたいなwww もう一つは、怖い状況は出来上がっていて、その先は観客が想像して、勝手に怖さを増幅させてしまうもの。人生経験が豊富な人ほど怖がるというか。怪談は聞いたり見たりした後の方が怖いじゃん。 心に残るよね。 べったりくっつくね。 ぬらぬらと(笑) 『リング』はその両方があったと思うけど。 そうだね、『リング』は現代の怪談だけど、テレビから這い出て来て「ギャー!」的ビックリも入っているね。 ホントに怪談嫌い? 嫌い嫌い、怖いの嫌いって言ってるじゃん(笑) そんななかで『リング』はどう消化したの? 怪談はやめようっておもったんだよ。 怖いから? そう、怖いから(笑)最初はうまく受け入れられなかったんだ。怪談は自分のなかに手がかりがないのよ。だから距離の取り方がわからなかったんだ。日本映画で、怖い映画で、でも怪談にはしたくない。いったいどこへ向かったらいいかわからなかった、というかんじかなぁ。 あー、なるほど、そういうことか。 じゃあ、怪談じゃないけど怖いってなんだ、ということになったわけ。 ほうほう。 でも、わからないんだよ。 あ、やっぱりわからなかったんだ(笑)ぴかーっと、答えが降りて来たのかとおもった。 ぴかーは無理でしょう(笑) そうか、で、どうしたの? 結局は台本に忠実にやってみようって。 ... 2 comments
11月 11, 2009 師匠、映画のこと、聞かせてよ 師匠、映画のこと、聞かせてよ 師匠は会社でのあだ名です。ぼくは師匠の会社の人間ではないので、あんちゃんと呼びます。「安藤さん」と呼ぶ人もたくさんいます。彼の名前が安藤だから当たりまえです。鈴木さんではありません。「あんちゃん」。仕事仲間というよりは、僕は勝手にともだちとおもってます(同い年だしね)。職業は広告のアートディレクター。とおもっていたら、実は映画の宣伝もたくさんやっています。ぼくも何度か一緒に仕事をさせてもらいました。そのときのあんちゃんはアートディレクターを超えて、やっぱり師匠に近かったです。マスターのヨーダですね。なんというか全体を心眼で見渡している人という印象が強かったです。アートという目も持っているけど、もっと手前の、その映画の魂みたいなものをすいっと取り出してしまうようなクリエイティブをしてしまう人です。でもそれは手品じゃないんだ。いつもそれを端で見ていて感心していた僕は、それはどういう目でみているのかをどうしても聞きたくなったというわけで、映画の宣伝のはじまりから完成させるまでの考え方を聞いてみました。 ↓ (この人があんちゃんです) いきなりだけど、映画の宣伝ってどうやって考えるの? えー! どうって・・・まあ、最初からだよね。 最初っていうのはどのヘンからのこと? ぼくは映画会社の人間じゃないから最初は台本を読むことからです。 まずは台本があって、プロデューサーがいて、監督がいるっていう状態から入るわけ? そうだね。 ある程度熱しているチームに入っていくかんじ? でも、そういう意味では第三者だから、わりと冷静。 ふーん、でもさ、そういう環境中で、自分と作品との距離というのはとりにくくないの? そういうチームに入っていくことの心配はないけど、作品と自分との関係を見つけるのが大変な時はあるよ。 ラブストリーとか(笑) ホラーとかね(笑) あー、そうだよねー、そうだそうだ、あの名作、『リング』の時は大変だった? アートワークじゃなくて、あそこへ考えを持っていくまでがね・・・ その話は、ゆっくり聞きたいんだ。だからまた今度にしよう。 いいよ(笑) じゃあ、宣伝を作っていくときにあんちゃんがおもっている方向と実行委員会がイコールにならない場面もある?あるね。方向を変えましょうとは言いにくくない? 映画っていろんな要素があるから、みんなそれぞれに少しずつ想いが違ったりもするんだよね。 うんうん。 だけどさ、これは一概には言えないんだけど、宣伝と映画の本質とは違う場合もあるんだ。 広告でもそれはあるよね。 映画のどこを引っ張り上げて宣伝にしていくのかは、本質じゃないところで話をしたほうが、お客さんを呼びやすい場合もでてくるわでさ。 映画は娯楽だものね。 そう。最終的には楽しんで帰ってもらいたいから、まずは見てもらうにはどうするかを考えると、映画の本質じゃない部分からのアプローチも有効なときもあるんだな。 でも、それは、映画のどこかにある要素なんだよね。 もちろん。日本映画はいろんな意味でマーケティングがしっかりしているから、宣伝を前提にした話し合いっていうのが成立するしね。映画会社の宣伝部の人たちが有能なんです。 じゃあ、船の進む方向は決まっているけど、そこからどんな旗を出してアピールするかはいろいろとあるってわけだな。 そうだね。今度はリングの話を聞きたいね。 あれは恐いね。 あー、やっぱり(笑) ... 2 comments