師匠、映画のこと、
聞かせてよ3
タイトルについてだけど、最近は副題があるものが多いよね。『ALWAYS 三丁目の夕日』はいい例かな?
どんな映画なのかの手がかりを多くする、っていうことなんだよね。
早わかり?
そう。映画が映画として特別な存在ではなくなって、娯楽の一つになったとき、私はこんなにオモシロイですってことをアピールする必要が出てきたんだとおもうんだ。それもわかりやすく。
それは映画の上映先にも関係してる?
うん、単館上映の映画だとやらないかもしれない。
やっぱりシネコンにかかるとなると・・・
シネコンはお客さんが見たい映画を決めないで来場するって場合が多いからね。
シネコンはコンビニと考え方が似てる?
ある意味、近いかもしれない。例えば、人気がない映画はどんどんレイトショーに下がっていったりするのは、棚の隅に追いやられる感じに似てるかもね。
となると、タイトルの役割は重大だね。
もちろんタイトルだけでお客さんが入るわけじゃないけど、でも前宣伝のときにはそこの役割は大きいね。
ということは、ポスターのビジュアルはタイトルとの関係が複雑に絡み合ってるわけね。
うん。絡み合ってるねー。やっぱり伝達のスピードを今の時代は上げなきゃならないじゃない。
タイトルで手がかりをあたえて、ビジュアルで興味のトビラの前にエサを置くみたいな?
そううまくいけば
いいけどね(笑)
あんちゃんとは映画の仕事もいろいろとやらせてもらったけど『ベクシル 2007日本鎖国』の時は副題が先に決まったみたいなところがあったね。
やっぱり原題は最も内容を表しているとおもう。だけど宣伝となるといくつかの制限の中で内容を伝えて、映画館に来てもらわなきゃならない。そうするとタイトルに別のベクトルを加える必要が出てくる場合もあるからね。
『ベクシル』をカタカナにするか横文字にするかでかなり時間をかけて検証もしたっけね。
V E X I L L E
横文字は『エグサイル』に見える(笑)
もちろん『エグザイル』じゃないけど(笑)、どこかでそういうイメージが少しでもついちゃうっていう可能性を予め予想できないとダメなんだよね。
人はいろいろだからね(笑)
それって、コピーの考え方と似てる。コトバは、伝わりすぎる、という面があってさ。
うんうん。
伝わらない、ていう面ばかり見てると、勝手に一人歩きしちゃってるってことがわからない。だから『エグザイル』を連想させることのリスクは必ず考えておかなきゃならないよね。
うん。
でも副題ってさ、2時間サスペンスドラマで例えばさ『検死官ポンタ/常軌を逸した医者の愛情が悲劇をよんだ』
なに?検死官ポンタ??
いや、だから例えば
ああ、例えばね(笑)
そう、検死官ポンタシリーズがあって、そのあとにそういう長々としたのがいつからかつくようになったじゃん。
シネコンへ行ってどれを観ようかっていうのはテレビの新聞欄を見るのと結構近いよ。
早い話が、っていうことだよね。
とにかく興味を持ってもらわなきゃだから。
そうか、ある意味シネコンというシステムが映画の作りかたにも影響しているのかもな。でも日本映画はここのところ好調だったけど、やっぱりある節目に来てるのかなぁ?
それはあるかもね。
すぐにDVDになっちゃうしな。
公開されないでDVDになるのも多いんだよ。
えー、そうなの?
かなりあるよ。
やっぱり映画館との間の問題かな?
それもあるね。
そうなのか・・・。
