オートマチック

僕がもっているスーツは、冠婚葬祭用をいれても、せいぜい3着程度。再現できるネクタイの結び方は一つ、それも常に形は微妙に変わる。もちろんそういったことが年齢相応とはおもっていないけれど、スーツを着る機会も必要もなかったのだから仕方ない。しかし最近になってスーツを着る回数が増えた。たぶんそれはいろんなことが面倒くさくなっちゃったからだ。誤解を恐れずに言えば、スーツは相手のために着るもので、余計に警戒心や不信感を抱かせないための装置なんじゃないかとおもう。お気に入りのTシャツとデニムもいいけれど、ある程度自分を消した方が、なんていうか角が立たないことだってまあまあある。早い話、スーツってオートマチックでラクなんですね。イタリアではいいスーツを着こなせれば誰でも一人前に扱われるらしいけど、人は外見で判断されるわけだ。つくづくそうおもう。

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