大人なんか信用しないゾ、とタバコを吹かしていた頃。あれは、ちょうど映画「イージーライダー」に感化された10代の半ばだった。自転車をチョッパーのようにして主人公を気取っていたのだから、いやはやなんとも、かわいいものです。流行でベルボトムのデニムやロンドンブーツ(当時はユニオンジャックのを持っていた)を履くのと同じで、それはアイデンティティではなく一種のファッションでした。厄介なのは、いまだにその感覚が錆のように残っていること。権威的なものや既存の評価なんか信用しないゾ、という嫉妬というかやっかみというか、ねじれたハートが吐き出す負け惜しみに変容しているけれど。ただそういった領域のものは一度受け入れてしまえば存外に快適で気楽です。というわけで、今ではスーツを着てネクタイもします。「そういうこと?」すみません、結局は低レベルの話でした。
あしたも、ぜんぶ、生きようね。おやすみなさい、悪いコたち

