犬と散歩をしていると、ときどきドキッとするような会話に遭遇することがある。数日前、おじいさん二人のそばを通ったとき「もうポクっといきたいもんだよ〜」と湿気っぽい声が聞こえた。「ははは、そんなにうまくはいかねぇよ〜」ともう一人のおじいさんが笑っている。ポクっといきたいおじいさんはなんとなく現状に不満があるようで、僕はその話の続きを犬のウンチを拾いながら何気なく聞いていた。次に聞こえてきたのは「だったら埋めるほうに前もって言っておかなきゃなんねぇな〜。はっはっはっ」だった。その「埋めるほう」っていう表現に僕はドキッとした。そういう発想って、日常にはないですよね。たしかに人間最後は誰かに埋めてもらうわけだ。そうか、なんか凄いな。当たりまえと思っていたけれど、まてよ、僕を埋めてくれる人はいるのかな?どうかな?…わからんな。
あしたも、ぜんぶ、生きようね。おやすみなさい、悪いコたち。

