私は貝になりたい、貝語でしゃべりたい

コピーライターになって困ったなとおもうのは、両親が仕事の内容を理解できないことだ。コピーライターをはじめて何十年もたつけれど、いまだに両親が正確に把握していないとおもわれる場面がしばしばある。「この言葉は僕が作ったんだ、いや、文字はデザイナーが作るんだけど、文章は僕がね、いやそこは商品の機能だから僕は関係ない、え、そこも違う・・・」。しかし世の中の理解度も、ぼくの両親とどっこいどっこいだったりして疲れることが少なくないです。言葉は、使う人によって意味が変わる。誰が言うかによって、生きたり死んだりする。伝わらなかったり、伝わりすぎてしまって困ることもある。二人で同じものを見ていても、印象がそれぞれ違うのに似ているかもしれない。だから言葉の精度を上げていこうとすると、ついつい無口になっちゃうんだな。言葉はけっこう複雑です。

あしたも、ぜんぶ、生きようね。おやすみなさい、悪いコたち

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