
星飛雄馬が投じた大リーグボール1号は、楕円形をしていた。スタンドへ打ち返した花形満の打球もやはり楕円だった。ボールを楕円に変形させて球速を印象づけた川崎のぼるは表現の人だった。その後、楕円のみならず「く」の字タイプのボールまで出現した。現代のハイスピードカメラは、たとえば1/1000秒にあるボールの様子が見られるけれど、どんな瞬間でも楕円になったり「く」の字になったりすることはない(うーん、まあ・・・あたりまえだね)。
ウインブルドンには、チャレンジシステムなるものがある。グラスコートの特性としてボールは滑りやすく、インかアウトかの微妙な判定に、審判も選手もしばしば悩ませられる。対策としてウインブルドンは人間の目だけでなく、カメラとコンピュータによるホークアイ(自動ライン判定システム)を導入した。これをチャレンジシステムという(なかなか公正なかんじがするね)。ホークアイはボールがどのような軌跡を描いたかを瞬時に映像解析を行い、CG化した映像をテレビや会場に流すもの。ボールの着地跡の映像で判定が決まる。
でもボールの着地跡が楕円形(エ?)なのだ。しかもタテに長い楕円形。言い換えるとボール跡は細身のタマゴ型になっているんだけど、それは、つまり正しいのかな? 人間の目では判別できない世界を確認するために科学を導入したはずなのに、劇画的表現が入っていて、世界的には大丈夫なのかな? タテに長いということは、ボールがグラス面で滑る距離が含まれているとはおもうけど、頭の中にはどうしても星飛雄馬が登場してきて「俺はモーレツに感動している!」とチャチャを入れる。でもOKなんですよね? 採用しているのはテニス発祥の地、大英帝国の「全英ローンテニス選手権大会」なんだし、世界中に放送されている天下のウインブルドンのなかでのことなんですものね?さて、ウインブルドン女子シングル決勝は、新女王が誕生した。ペトラ・クビトバ21歳。正確でパワフルなストロークとレフティー特有の「切れていくボール」を武器に、シャラポアにストレート勝ちをおさめた。驚いたのは二人の身長で、クビトバが1m83cm、シャラポアが1m88cm。それでいてNBA選手並みの俊敏な動きをみせる。女子テニスもスゴい時代に突入したものだ。こんなパワフルな選手たちが打ち込むボールだから、楕円形になってもおかしくないのかもしれないね。
2日都内放射線量最大値:0.0618マイクロシーベルト
