海も山もレベルが高い

そんでもってバルセロナですけど、やることといったら、おおよそ飲んで、喰うです。あとはサッカーを観る。これでだいたい一日が終わるんじゃないでしょうか。だって、カバ(スパークリングワイン)は安いし、食い物はうまいし、サッカーは面白いんだもん。

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で、ホテルからぶらぶら歩いて5分くらいのところにある市場のなかに(観光客もけっこう来る有名なところらしい)ガラスケースにずらーっと並んだ食材を選んで調理してもらうところがあって、これがYBI(ヤバイ)。調理法といったら、だいたいがオリーブオイルでざっとソテーして塩をかけるくらいなんだけど、腰抜かします。うますぎて。たとえば、これ。写真でみると、大盛り焼きそばに見えなくもないけれど、近寄ってみると、いろいろなきのこの集積状態。まさにきのこの山。

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というわけで、さっそくいただいてみました。いやはや、なんというかバルセロナは海のものがうまいのはわかっていたんですけど、こういうものも激しくうまいわけです。もちろん生ハムもうまいし、パンもうまい。うまいうまいとばかり言っているのも能がないんですけど、やっぱりそれ以外にいいようがない。これをきりりと冷えたカバと一緒にいただくと、なんていうんですか、明日のことなんてどうでもよくなってくるんですね。スペインが情熱に国と言われるのは、食がとんでもなくうまいところに理由があるんじゃないでしょうか? 食べている今に集中しないと、もったいないような気がしてくるんです。

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もったいないかんじをもう少し味わいたくて、次なるおいしさを求めて腹ごなしの意味も兼ねて15分程度あるいたところに、これまた恐ろしくもったいない店がありました。こんな店のかんじで昼の3時頃。いいでしょ。昼飯がだいたい2時頃から始まるんで、いまはその真っ最中。このあと仕事があるからさぁ、みたいな人はぜんぜんいない。みんな楽しく飲んで食べている。そのなかでもウルトラヘビー級でYBIなメニューがこれです。

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わかります? フォアグラ! これを昼間からガツガツ食べます。リオハ(赤ワイン)と一緒に、もう無言で摂取いたします。ときにはパンにのせ、ときにはビーフにのせ、リオハで口中をじゃばじゃば洗い流しながらいただくわけです。これはもう脂肪事件ですね。もう1時間先のことだってどうでもよくなってくる。明日は明日の風が吹く。フォアグラを前に、人は誰もが人生の旅人状態に陥るんですね。さきほど食べたきのこの山などすっかり忘却のかなたにありました。

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そうそう、それからバルセロナはビールがすこぶるうまい。これはかなり個人的な好みなんですが、やや濃い目のエールに近いような味わいが、僕にはストライクでした。だからフォアグラのおかわりにはリオハじゃなくてビールをあわせたくらいです。こういうのが毎日身近にあったら、人はどうなるんでしょうね、という答えが目の前で展開されているんですから、もうやんなっちゃうくらいうらやましかったです。帰り際に「アディオス!」と声をかけられ、なぜか自分のなかのわけのわからないところから「哀愁のヨーロッパ!」という声が聞こえ。鳥肌が立つほど感激しました。もしや前世はスペイン人だったのでしょうか? ・・・なわけないか

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