村上さんとマーロウさん

似て非なるもの?

41wyR3LA5GL._SS500_もう説明不要。1Q84。遅ればせながら読まさせていただきました。ベストセラーになった理由は、おもしろいから。話が荒唐無稽? そんなことはそもそも小説に関係ないんじゃないかなぁ。あえて論点を設けるなら、小説というスタイルを使った表現に成功しているかどうか。そういう意味では、1Q84はよかったとおもいます。41shjjawEPL._SS500_この話を実写でやったらダメでしょう。アニメでもダメ。たぶんこの作品は、具体をもっちゃいけない内容なんじゃないでしょうか。読後、僕は日本の「ロンググッドバイ」なんじゃないかという印象を受けました。なんの根拠もありません。4170kPoQy+L._SS500_ヘックラー&コッホHK4が登場するから、なんていう理由でもありません。村上さんの考えるハードボイルドを現代に成立させるとしたら、こういう設定になるのじゃないかしらん。ハードボイルドは、小説でやる理由があります。「さらば愛しき人よ」や「ロンググッドバイ」の映画版はどれをみてもお寒い。「マルタの鷹」でさえもやっぱり小説にはかなわない。ハードボイルドというのは、小説という表現スタイルのなかでしか生きられない。でも今の時代において、ハードボイルドというスタイルから、なにかしらのリアリティを表出させるためには、かえって荒唐無稽な設定のなかに主人公たちを置く必要があったんじゃないかとおもいます。とおもったのですが、見当はずれもいいところと多くの方にお叱りをうけるかもしれませんね。51CW1xeBTDL._SS500_「それって、ロンググッドバイの新しい翻訳を村上春樹がやってるから似た感じがしたんじゃい?」「あるいはそうかもしれない。そうじゃないかもしれない。最初に読んだのはハヤカワミステリの清水俊二さんが翻訳されたバージョン。さらば愛しき人よ、高い窓、も清水さん訳のものだよ」という会話をイメージした。。。それはおいといて、村上春樹さんが翻訳された「ロンググッドバイ(長いお別れ)」はよかったです。こうして並べてみるとハードカバーの装丁は微妙ですね(あくまでも個人的に)。ハードボイルドのイメージからすると、僕はペーパーバックのほうがいいとおもうんだけど。どうでしょう?

あしたも、ぜんぶ、生きようね。

おやすみなさい、悪いコたち。

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