ファンク足りてるかー?
というかんじで2010年1月、突然、意識の中に現れたのがスライ・ストーンでした。『え、Funkっすか? そういや最近は聴いてませんけど、それがなにか?』
そんなことじゃ
イッカーン!!
と言われたかどうかは別として、僕は強烈なファンキー・ドロップキックをスライ・ストーンとルーファスからいただきました。今、なぜスライなのか? なぜルーファスなのか? そもそもスライ様はまだご存命だったのか? すべてがよくわからないままでしたが、ブルーノート東京のステージは、そんなつまらない理屈なんてかるく吹き飛ばす、錆びないファンク・スピリットでピカピカ光っていました。もうご年配です。スライ様はほとんど搬送状態です。またそれを見つめる観客は、阿闍梨様かローマ法王を迎えているかのようでした。エネルギッシュなステージではありません。自分で自由に歩き回ることもおぼつかないくらいなのです。ステージにいたのは正味2曲でしたね。ルーファスのステージの途中、ちょこっと遊びに来た、という程度でしたが、すこぶる良かったです。ルーファスも予想をはるかに飛び越えて濃密ファンクでした。ギターのカッテッングやタイトなリズムに、細胞のひとつ一つが泡立つような興奮を覚えました。思考は停止。感じるのみ。ステージ半ばからはヤバイ! しか言葉を発していなかったとおもいます。
ルーファスのステージももう終わりかという時になって、バックボーカルたちが「Higher! Higher!」と歌いはじめ、I Want To Take You Higherがはじまると、再びスライが観客席の後ろのほうにふらりと出てきました。顔を出した程度でしたが、このあたりで僕は完全にノックアウトされたかんじがしました。言い換えれば、あれは
ファンク喝!
だったのかもしれない、いや確かにファンク喝(メンチカツじゃないですよ)でした。スライ様とルーファスからファンク喝を僕はしっかりいただきました。2010年ははじまったばかりですが、ちょっと想定外のエネルギーが注入された感があります。この先どうなるのか2010? なにが起こるのか2010? 気になりますね。だけどそんなことを考えても仕方がない。いまはただ、感じたことのみを信じて生きようぜ。と、『ファンク喝!』を入れられたような気がしているんです。
